欧米人の行ってみたい場所ランキングには常時上位にはいる、ラオス、ルアンプラバーンを訪れました。メコン川のデルタにあるルアンプラバーンは、小高い丘にあるプーシー寺院とメコン川を挟む、わずか1キロぐらいが中心部で、午後6時から開かれるナイトバザールが有名です。この地域は、ゲストハウスも多く、欧米人向けのカフェや校外へのツアーエージェンシーが軒を並べます。
<<いつまでも眺めていられる夕陽>>
欧米人が多く、最近では、中国、ベトナムそしてラオスの国内旅行者も多く訪れるようになっています。JICAのレポートによると、2015年、ルアンプラバーンを訪れた外国人観光客は45万人で、ラオス人観光客は、15万人と約60万人の観光客が、人口6万人のルアンプラバーンを訪問しています。
人々の生活はあまり変わらないように見えます。ラオスは、年率8~9%の成長を遂げているとされていますが、ここは、まだ、経済成長の影響を受けてないような感じです。1泊10万円もするようなアマンホテルもありますが、ほとんどが1泊千円以下のゲストハウス。先のレポートによると、旅行者もバックパッカーが5割を超え、平均1日に使うお金は、75ドルもあるようです。平均してですから、、長期滞在の欧米人はお金使わず楽しんでいる印象です。
<<ルアンプラバーン中心部のゲストハウス 1人1泊500円ほどの看板が出ています>>
ただ、ここの持続性を考えると、カフェも、土産物も買いたいものがありませんし、校外へのツアーと言っても、小さな滝や農村体験くらい、観光開発が進んでおらず、ゴミも多いです。ホテルは、高い割に、トイレシャワー一体型(シャワーとトイレの仕切りはなく、シャワー浴びれば、トイレ水浸し状態)、お湯が出ればラッキーというくらい。これでは、観光客の持続的な来客は見込めないように思います。
また、どんどん増えていく中国、ベトナム、国内観光客は、ほぼ団体ツアーでやってきて、中心部から少し離れた周辺部にガンガン建てられた格安ホテルに宿を取り、お土産や食事も当然その辺りで落とす、という二重構造が出来上がっているようです。
この先、ルアンプラバーンは、どうなっちゃうのかなぁ~という印象を受けました。観光地の整備もされてない、観光人材も育成されているような感じもないし、観光客がたくさん来るから、地元の人が勝手に商売やっている、、のがなんとか続いているという感じです。
<<町の中心部にある屋台ストリート、観光客であふれています>>
大好きなルアンプラバーンだけにちょっと心配になってきます。周辺の山間部には、まだまだ貧しい村もあります。ただ、農産物や伝統工芸など素晴らしいものがあるので、
地域上げての、持続的な開発が必要だなと思いました。.謎のお酒が観光開発につながるかも?!